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茶人の暮らし ”灰作り”

故・山下宗匠の本は何度読み返しても新しい発見があってとても楽しい。
茶人とはこういう暮らしをするのだと憧れる。

茶人の暮らしの中に土用の湿し灰作りというのがある。灰は茶人にとって道具を同じように大切にする物。

これは苦労して灰を自分で作らないと理解できないし、灰を美しいと思えない気がする。

しかし畑仕事が苦手な私はいつも重い腰を上げないと中々作業を始められない。

仕上がったあの美しい灰を見ると、あの面倒な作業を忘れて「灰作り楽しい💗灰綺麗💗」と思ってしまう。

愛しい今年の灰。

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貯めておいた灰とクズ炭をまず振るいにかける。
ここで結構細かい振るいでふるっておくと後の洗いの作業が楽になる。
しかし乾いた細かい灰は風が拭くと灰かぶり姫?に。

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水で何度も洗う。これは最初。アクが沢山出てくる。

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アクを取って沈殿させて、ゆっくりと上澄みを捨てて、、、綺麗な灰が流れないようにゆっくりゆっくり。
この時かなり細かい振るいで掬うと驚くくらい余計なゴミがある事に気がつく。

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何度も上記の作業を繰り返し、やっと綺麗な上澄みに。

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上澄み水を古いTシャツで濾す。
この作業が一番大変。。。。。
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Tシャツについた灰も大切に乾かす。茣蓙があればなあ。

もう一度プラスチックケースに返して乾かす。
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9月にしては残暑が厳しく、結構早く乾いた。

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そしてお茶で殺菌、染色。 番茶がなくて上等の煎茶を使った!

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右が今年、左が去年の炉灰。

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なんか今年の方が綺麗な色💗 やはり上等の煎茶だから???

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乾かす事3日。

そしてこの灰はフィラデルフィアの松風荘茶会で1ヶ月早く開けた向こう切り炉で初使用。
よく美しい灰床で、良く火が熾りました。火が熾っている写真を撮れず残念。。。
粗めで振るった乾いた灰と適度に湿った美しい湿し灰のコントラスト。

美しいだけでなく、火を良く熾らせるために湿し灰をまくと教わった時に、茶道の素晴らしさを再発見。
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茶道っていいなあ。そして灰は自分で作ってこそ、灰を愛しいと思える。
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by moonlightnj | 2016-10-07 08:32 | TEA 茶道 茶人の暮らし